洋書を読みたい。

柴田元幸訳で知り、好きになったスティーブン・ミルハウザー
新作がなかなか翻訳されない*1ので、こうなったらもうペーパーバックに手を出すべきなのかも、と思い切って2冊ほど購入したのは4年前の夏でした。
笑っちゃうほど英語苦手なのに。



Enchanted Night: A Novella (Vintage Contemporaries)

Enchanted Night: A Novella (Vintage Contemporaries)

私が今一番翻訳を待ち望んでいる、ミルハウザーの中篇。
「Enchanted Night」を直訳すると、「魔法をかけられた夜」。タイトルから受ける印象も、表紙の雰囲気も好きな感じ。
「よく分からないけど、英語で書かれているミルハウザーの文章も詩的でステキ」とか思いながら、辞書を片手に格闘しながら2ページ読んだところで挫折しましたけど・・・。


挫折して放り投げたままだけど、私のダメ英語力でも、「息苦しくて眠れない夜」の描写や、「これからなにか不思議なことがおこりそうな夜」って雰囲気を楽しめた*2ので、いつか読破したいなとは思っています。




http://www1.odn.ne.jp/~cci32280/pbMillhauser.htm


検索していて、こんなステキなページを発見。
眠れない夜に、辞書片手にでもがんばって読むべきだなと再確認。




The Grand Hotels (Burning Deck Fiction)

The Grand Hotels (Burning Deck Fiction)


ユニヴァーサル野球協会 (新潮文庫)*3」「女中の臀」のロバート・クーヴァーの作品、「The Grand Hotels (Of Joseph Cornell) 」。
この作品は、コラージュや箱を使った作風で知られるアメリカの現代美術家(?)ジョゼフ・コーネルの作品をモチーフにした短編集です。
タイトルの「The Grand Hotels」もコーネルの作品のタイトルで、コーネルの箱からイメージした不思議な「ホテル」の光景を描いた作品が収められています*4


数年前に開催した柴田先生の講演会で、この作品に収められた短編「The Grand Hotels Penny Arcade」の朗読*5を聞いたのが、この作品を知るきっかけでした。
この短編の元になったコーネルの作品「Penny Arcade Portrait of Lauren Bacall」(参考URL:http://arts-sciences.cua.edu/hsct102/cornell%20pages/cornel04.html)をネットで見て、この作品は是非英語で読んでみたい! と思い、手に取りました。
・・・が、私のダメダメ英語力では太刀打ちできず、挫折。


その後、柴田先生は、チャールズ・シミックのコーネル論「コーネルの箱」を翻訳しています。
あの時の朗読は私の幻だったのだろうか・・・。
 



岸辺露伴に、英語ペラペラ能力を授けて欲しい*6なと思う、今日この頃。


・・・やっぱり、辞書片手に再チャレンジするしかないですね。
がんばろう。

 



参考にした、ジョゼフ・コーネル関連のページ。


http://members.at.infoseek.co.jp/naokis/JosephCornell/
http://arts-sciences.cua.edu/hsct102/cornell%20pages/cornelthumb.html
Joseph Cornell | artnet


いつかコーネルの作品を見に川村記念美術館に行きたい。

*1:4・5年前、柴田先生の講演会の時、勇気を振り絞って質問したら「予定はまだないです」とのこと。しょんぼりしたまま今に至る。

*2:もちろんダメ英語力ならではの誤訳・カンチガイもあるのですが・・・。

*3:絶版??

*4:・・・と思ったけど、実際はどうなんだろ。あやしい私の英語力。

*5:その後この短編はどうなったんだろう?雑誌に発表したり、オムニバスに収録されてなさそう。

*6:第5部でイタリア語ペラペラになった広瀬康一のように