ミスター・ヴァーティゴ


ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)

ミスター・ヴァーティゴ (新潮文庫)

ようやく読み終えた。
私は、本を読む時につい速読してしまう癖があるのですが、この物語は主人公の息づかいまで感じるような「語り」が心地よく*1、最後までゆっくりと楽しめました。
上昇する(空を飛ぶ)ことと、落下すること。何か大切なものを手に入れて、それを失う事。
その対比が物語の中で何度も繰り返されるだけなのに、一喜一憂しながら読んでしまうのは、オースターが書く「何かを失う物語」が好きだからかもしれない。


クィンの名前が出てきたところで、ちょっとうれしくなった。


シティ・オヴ・グラス (角川文庫)

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ムーン・パレス (新潮文庫)

ムーン・パレス (新潮文庫)

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*1:すぐそこにウォルト少年が存在して、実際に身の上話を語っているような文章