ちょっと小笠原に行ってきました。その2−父島上陸&ザトウクジラを見に、海へ。
先日の小笠原旅行記の続きです。
写真がかなり多いです。長文注意!
その1 : ちょっと小笠原に行ってきました。その1−とりあえず、出航。 - Sugaree Sweet
25時間半の船旅を経て、ようやく父島に到着。
船酔いとかいろいろあったけど、お世話になったおがまるともしばしのお別れです。
ここは東京都小笠原村のメインストリート。遠くに見えるのは夕日とホエールウォッチングの名所、三日月山。
小笠原諸島は一度も大陸と陸続きになったことのない海洋島。
通称「東洋のガラパゴス」と呼ばれ、ここにしかない動植物(固有種)がたくさん見られます。
今回の旅では、気になった動植物は積極的に写真を撮ることを目標に、のんびり気ままに過ごす予定。
合言葉は「あわよくば固有種」で。
ブーゲンビリアとハイビスカスも花盛り。でもこれも固有種じゃないよね…。
明るい空によく映える花がたくさん咲いていて、散歩が楽しくなります。
小笠原村の中心地にある大村海岸。
遠くに見える船は、神戸港からはるばる父島にやってきた「パシフィック・ビーナス」という船。
竹芝ふ頭以外からも、たまに小笠原に立ち寄る船があるみたい。
透明度が高すぎる海と、砂浜に落ちているまっしろな珊瑚。
ここも東京都の風景。日本は広いなあ。
2月〜4月は、ザトウクジラが繁殖のために小笠原近海にやってくる、ホエールウォッチングのベストシーズン!
…とのことなので、ホエールウォッチングツアーに参加してみました。
小笠原イルカ・クジラツアー●PAPAYA MARINE SPORTS●
ザトウクジラを探しながら、南島や兄島海中公園、イルカがいたらドルフィンスイムもできるという、
かなりもりだくさんなツアーに参加。
おがまる入港日の半日ツアーなら、4000円とお手頃価格*1なのが魅力。
パパヤマリンスポーツ様、お世話になりました。
酔い止めを飲んで、クルーザーで出発。
船長さんのガイドを聞きながら、クジラを探して南に向かいます。
父島で一番美しいと言われるジニービーチ*2。
以前は山道を歩いてここまで来ることができたそうですが、今では徒歩での立ち入りはできず。
この美しい白浜に行くには、カヤックか遊覧船を利用するしかないそうです。
トレッキングスポットのハートロック(千尋岩)を海から眺める。
ここに向かうには、ガイド同伴でしか立ち入れない風化しかけた昔の軍用道路やジャングルを通ったりする。
それも楽しそうだなあと思ったのだけど、今回は機会がありませんでした。
次回にチャレンジしたいなあ。
風と波が高かったので、南島上陸は断念。
兄島に向かい北上しながら、クジラの姿を探します。
まずはクジラのブロー(潮吹き)を探し、その近くに向かうこと。船に乗ったみんなで水平線に目を凝らします。
ザトウクジラのブローの様子をめいっぱいの望遠で激写。
勢いよく水蒸気が上がるので、かなり遠くにいるクジラも探すことができます。
ブローはクジラの呼吸なので、数回ブローが上がったあとは、クジラは深く海に潜ってしまいます。
一度海に潜ったクジラは、最長30分近く潜ることもあるらしく…。気長に再度ブローが上がるのを待つのみです。
100メートルほどの近距離で、2頭寄り添うように行動するクジラを見ていたのだけど、見えるのは背中とか尾びればかり…。
うーん、なんか地味だなあ。
優雅に空をホバリングするクロアシアホウドリ。(固有種じゃないよ)
さらに北上して、いざ、兄島海中公園に! と思っていたら、突然目の前でザトウクジラがブリーチ*3!!
写真に撮ろうとすると一瞬の出来事だけど、なぜかスローモーションに見えるのが不思議。
大迫力の水しぶきとかも激写*4
目の前で何度も何度もブリーチを繰り返す。
20回まで数えたところで、数えるのをあきらめました。
至近距離でブリーチ*5!
あまりの近さに、クジラについたフジツボのブツブツまで見えてる!
小笠原のホエールウォッチングのルールでは、クジラには船で100メートル以内に近づかないってことになってるのだけど、
クジラのほうから近づく分には「ラッキー」なんだって。
ダイビング船のみなさまも、ザトウクジラのブリーチに魅入っていた*6。
…と、半日の参加だったのに、かなり満足のツアーでした。
ザトウクジラを小笠原沖で見られるのは4月頃までなので、興味のある方は是非小笠原にどうぞ。
参考リンク : 小笠原村観光協会