弥生美術館「大正・昭和 女學生らいふ展」
「少女倶楽部」「少女の友」などの少女雑誌が展示されており、中原淳一・高畠華宵等の人気作家が描く華やかな絵や付録、人気を博した長編少女小説、読者の投書コーナー等を通じて、大正・昭和当時の女学生の文化が分かりやすく紹介されていました。
中でも吉屋信子・川端康成等の作家が連載していた少女小説の紹介と、読者の投書コーナーには一同釘付けでした。
上級生と下級生の友情とはすこし違う特別な関係「エス」というものがあって、「エス」の心の交流を描いた吉屋信子の独特の小説は、当時の女学生に絶大な人気があったようです。ちなみに、「エス」は「Sister」の「S」の事だそうで。靴箱にそっと手紙をしのばせたり、同じ髪型にしたり、二人にしかわからない秘密を共有したり、でも廊下などですれ違うときは素知らぬ顔ですれ違う。女子はいろいろ大変なのね。
川端康成の「乙女の港」、ちょっと読んでみようかなと思いました。
6月26日まで開催。
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/