ちょっと小笠原に行ってきました。その4−ジャングルてくてく歩きでジョンビーチへ

 

久しぶりに、3月の小笠原旅行の続き…。


その1 : ちょっと小笠原に行ってきました。その1−とりあえず、出航。 - Sugaree Sweet
その2 : ちょっと小笠原に行ってきました。その2−父島上陸&ザトウクジラを見に、海へ。 - Sugaree Sweet
その3 : ちょっと小笠原に行ってきました。その3−夜出かけたり、海を見たり、夕日を見たり。 - Sugaree Sweet


初めての一人旅、小笠原父島旅行。
3日目は一人で気ままに散歩することになりました。


目的地は、父島の南にあるジョンビーチ。
売店もトイレも何もない山道をひたすら突き進むので、それなりの覚悟が必要…。
なので、飲み水は確保しなければ!ということで、500mlのペットボトルを3本、小腹が空いた時のための非常食*1として何故か持っていたチーカマをリュックに忍ばせて、出発です。


朝8:00、現場に向かう大工さんのご厚意で、小港海岸まで送ってもらうことに。



小港海岸のバス停。車が入れるのはここまで。ちなみにバスは一時間に一本ペースでくるみたい。



とても静かで不思議な雰囲気の池だなあ、と思って見ていたら八ツ瀬川って名前の川らしい。
マングローブが茂っていたりで、カヤックで通ったら楽しそうだなあと思いました。



小港海岸。
ここは父島で一番広い砂浜の海岸らしい…のですが、朝早すぎたせいか誰もいなかった。


バス停まで戻って、大工さんのお勧めスポット「中山峠」に向かうことに。
小港海岸のバス停から800M行くだけで、素敵な景色が楽しめると聞き、わくわくしながら向かいます。




「なんか明るくて歩きやすい、いい感じの道だなあ」
とか、のんきに音楽聴きながら歩き始めたのですが…



どんどん登りが厳しくなり、道も危うい雰囲気に。(しかも一人きりで誰とも遭遇しない!)
なんかもう、写真撮っている余裕もありませんでした。



中山峠までもうすぐってところで、海が見えた。
さっき歩いた小港海岸と、すこし遠くに見えるコペペ海岸。



中山峠の先客は、人ではなく、悪い噂が絶えないノヤギさんでした。



突然、目の前で喧嘩し始めたノヤギさん。
どうやら女の子の奪い合い的なセンシティブな戦いみたい。



カツン、と角がぶつかり合う乾いた音が響いていた。



中山峠を越え、さらに進む。
ふと、足もとで「カチカチ」ってかすかな音がしたので見てみたら、天然記念物、ムラサキオカヤドカリの姿が。
警戒されてしまったのか、カメラを向けたら殻の中に閉じこもってしまいました。
残念。



さらにさらに進んで、ブタ海岸に到着。
昔、ここに養豚場?ブタの屠殺場?があったからこの名前になったらしい…
と事前に聞いていたので気になっていた場所でしたが、トーチカ跡が数か所残る、こじんまりとした海岸でした。



天然記念物のアホウドリ…だったらいいなあと思いながら撮った、謎の鳥。
いろいろ調べてみたのだけど、いまだに正体が分からない…。



さらに2800M先にあるジョンビーチに向けて歩き出す。
今まで来た道よりも細く頼りない道をずんずん突き進むことに。



木々の切れ間から、先日強風のため上陸できなかった南島が見える。
世界でただ2か所にしかないという、非常に珍しい沈水カルスト地形が見られるのだそうだけど、遠すぎて分からない…。



固有種のタコノキと、タコノキの実。
実はなんとか加工すれば食べられるらしいけど、食べる機会はありませんでした。



道は相変わらずなかんじ。



木々の合間から、目的地が見え始めた。
今まで曇っていた空は嘘のように晴れて、海の色合いが驚くほど鮮やかに変わっていた。



午前10時10分、ジョンビーチに到着。
早く来たかいがあって、この風景を独り占め。でも日影がないので、日差しがキツ過ぎる…。



なんか変なものがある!と写真を撮って後で調べたら、固有種&天然記念物のカサガイと判明。
あわよくば固有種作戦、大成功です。
地元の人は味噌汁にして食べるらしいけど…ほんとかなあ。



海と同じ色合いの、ビーチグラスが落ちていた。



名称不明のカニたち。



この山を越えれば、父島で一番美しいとされているジニービーチがある。
現在は徒歩での立ち入り禁止のため、行くことはできませんでした。




帰りの足取りは軽い。


つづきます。

*1:本当はお弁当買いたかったんだけど買えなかったのです…