気まずい二人

気まずい二人 (角川文庫)

気まずい二人 (角川文庫)

三谷幸喜の一風変わった戯曲調の対談集。

 私は元来、上がり性で、初対面の人とは打ち解けるのに時間がかかるタイプです。しかも相手が女性となると、緊張感はさらに高まります。(中略)
 初対面の相手と、なかなか打ち解けられない人、特に女性と会話するのが苦手な人は、ぜひこの本を読んで、勉強してください。

……と、「この本の使い方」には書かれていますが、「ゲストは、あえて私が緊張しそうな方を選ばせて頂きました」という言葉どおり、緊張感と気まずさと会話のズレがじれったい対談集になっています。対談の相手も豪華で、八木亜希子、十朱幸代、桃井かおり緒川たまき……と、初対面で緊張しない方がおかしいほどの女性陣が、三谷氏を緊張させます。
どの対談も秀逸なのですが、「潤んだ瞳の女」の緒川たまきさんの、伏し目にしたアンニュイな雰囲気が絵に描いたように伝わってきて面白いです。


それにしても、枝豆ともやしと大豆が同じものだっていう話題を引っぱりすぎです。